2019年3月17日日曜日、伊勢電気鉄道第1回の研究会を開催いたしました。この日は高田本山~白塚にある、旧逆川分岐から近くの横川橋梁跡から旧天白駅近くの三渡川橋梁跡まで、現地での研究会を実施しました。
時折小雨が降るなか、大勢のメンバーが参加されました。ありがとうございました。
まずは、津駅から部田変電所跡、部田駅跡を車中から見学。江戸橋駅から今の名古屋線より西側にあった、旧線の道路を進みます。バスを下車後、田んぼの中に残る廃線跡を散策しました。
昭和31年に路線変更で廃止されていますが、まだ残っています。旧高田本山駅跡などを見学しました。
また、文献などで記述のある専修寺(高田本山)のお七夜(おひちや)のときは大変混雑したお話しをいたしました。
熱心に研究、説明をするメンバーのみなさん。みなさんの知識の豊富さには素晴らしいです。
江戸橋~逆川分岐の最大の遺構、旧志登茂川橋梁橋脚跡。名古屋線からも見ることができますので、乗車の際は山側に注目です。
写真では名古屋ゆきアーバンライナーが写っています。
少し離れてみると、こんな感じです。写真には名古屋線上り急行が写っています。
こちらは旧志登茂川橋梁橋脚跡から少し離れた場所にある、旧横川橋梁橋脚跡。ほぼ逆川分岐から直ぐのところでこちらも山側に橋台跡を見ることができます。ただし、こちらは川の水位が上昇すると見ることができません。
写真では名古屋ゆき上り特急が写っています。
ここまでは、伊勢電気鉄道時代からの遺構になります。ここから、一気に南下しました。
松阪市三雲町にある旧三渡川橋梁跡。伊勢電気鉄道は津新地より南、大神宮前までは高規格で建設され、複線で整備されました。
ここも、複線で掛けられたため、その痕跡がしっかり残っています。
雲出川への橋梁アプローチは、近鉄道路の延長にあります。緩やかな上りで橋脚へ。今は桜が植えられており、春は賑やかになります。
また、雲出川橋梁跡は橋脚に継ぎ足しして、水道管が通っています。
伊勢電気鉄道(近鉄伊勢線)廃線跡最大の遺構が、旧岩田川橋梁です。通称津興橋。元々の鉄道ガーター橋をそのまま、コンクリートを打ってそのまま利用してきました。
というのも、22018年度中には仮橋が完成、来年度に架け替え工事に入ります。
ですので、これが見納めになる可能性があります。
道路の状態はこんな感じです。
このほかにもいくつか見学をいたしましたが、割愛させていただきました。
参加の皆さん、おつかれさまでした。
たくさんの知識を持ち寄って、みんなで知識を磨く、好奇心をくすぐる、知的な社会科見学でした。
次回は31日、伊勢電気鉄道第2回の研究会です。特に新松阪~大神宮前は昭和17年に廃止されていますので、残る遺構も少なくなってきました。
出発前に撮影しました集合写真で締めたいと思います。
【おまけ】
今回参加できませんでしたメンバーで、現地を尋ねてみたい方は事務局までご相談ください。
終了後にタイミングよく、クラブツーリズム主催のツアー列車と遭遇
当日のお弁当は「新竹商店謹製 元祖特撰牛肉弁当」に特別の掛け紙を載せました。
当日配布のキーホルダーと参加整理券