
研究会表紙(橿原神宮前駅駅舎)
2019年4月14日日曜日、吉野鉄道小房線の研究会を開催しました。この日は小房線・吉野線の起点である橿原神宮前駅から畝傍御陵前駅、小房線沿いを歩きJR畝傍駅へ、そして、今井町並み交流センター華甍へ。そこでは当日のおさらいと、今井町の説明をいただき、その後、今井町の町並み散策に出かけました。
今回は40名を越えるみなさんのご参加がありました。ありがとうございます。
当日は悪天候も予想されましたが、前半戦の廃線跡散策中は、ほぼ降られることもなく終えることができました。

青の交響曲と台車振替場
まずは、橿原神宮前構内から。折しも桜シーズンで、青の交響曲が0番線に入ってきました。青の交響曲の隣には吉野線の起点を示す0Kmポストがあります。

橿原神宮前橿原線側から吉野線を望む
映画「フォルトゥナの瞳」の舞台になった場所の説明。撮影秘話の説明もありました。

駅構内の説明を聞く参加者
改札を出て、駅舎内へ。大和棟の駅舎。内部の装飾などの説明がありました。
雨の心配もありますので、最初に記念撮影を行いました。

今回の記念写真(橿原神宮前駅駅舎前)
いよいよ、廃線跡を進みます。地下通路を通って、台車振替場の傍へ。そこから、橿原線沿いの道を北上します。

畝傍御陵前方から台車振替場を臨む参加者
途中、今までの下見でも見逃していた、橋脚跡に痕跡がありました。

畝傍御陵前~橿原神宮前に残る遺構
畝傍御陵前駅の下りホームは、よく見るとこちら側にもホームがあったのをうかがい知ることができます。

畝傍御陵前駅の八木西口方から下りホームを見る参加者
そして、架線柱のジョイント部分に痕跡の残る、八木西口10号踏切横の架線柱へ。ここまでも何カ所かジョイント部分に痕跡がありました。
ここから、小房線は右に折れて、橿原線から離れます。
小房駅跡を進み、最大の遺構のある、橋台跡へ。ここは民地のため、立ち入ることができませんので、敷地外から見学します。

小房線跡最大の遺構の説明を聞く参加者
このあと、飛鳥川を越えて、線路跡を進み、JR畝傍駅手前の橋台跡へ。
先ほどの橋台跡とこの2箇所が大きな遺構です。

畝傍駅手前の橋台跡
JR畝傍駅南側の線路跡へ。当時小房線は更に南側に構内が広がっていて、小房線のホームもありました。
JR畝傍駅では、今井町町並み保存会会長若林さまとJR西日本の方にお出迎えいただきました。
ここでは、特別に畝傍駅の貴賓室を拝見させていただきました。
なお、京都鉄道博物館では、2019年5月16日(木)から7月15日(月・祝)まで、春の企画展「鉄路を翔けた鳳凰~お召列車と貴賓室~」 が開催されます。企画展の詳細につきましては、京都鉄道博物館のページをご覧ください。

JR畝傍駅前にて
畝傍駅を出発し、近鉄八木西口駅付近の橿原線と桜井線の交差するポイントの説明、桜井線が飛鳥川を越えたところの道路の橋脚の謎の説明を受けて、町並み交流センター華甍へ到着しました。

八木西口付近が畝傍の中心であったとの説明を若林さんから聞く参加者

飛鳥川の桜

桜井線の橋脚。左の出っ張りは?

振り返り、今井町の説明、トークショーの会場「町並み交流センター華甍」
到着後、昼食をいただいて、福原さんによる小房線のおさらい、若林さんとの福原さんのトークショーと続きます。
職場の先輩後輩というお二人のお話は大変興味深く、白熱しました。

若林さんと福原さんのトークショー
休憩を挟んで、今井町の町並み散策です。雨が降ってきましたが、雨の町並みも美しい今井町です。
いくつかの施設をご案内いただき、素晴らしい街だと思いました。また、町並みの保存をするため、いろいろな知恵を絞っていらっしゃること、何年も掛けてここまできたことなど驚きました。

今井町の町並み散策へ
次回、今井町を訪ねるときは「ただいま」といって訪ねてとのこと。はい、私も次回は「ただいま」といって訪れます。

雨の今井町の町並み
最後に再度記念撮影をして、解散となりました。このあと、今井町のみなさんとの懇親会も開催されました。

今井町の町並みで記念撮影
【おまけ】
今回参加できませんでしたメンバーで、現地を訪ねてみたいかたは事務局までご相談ください。

当日のお弁当の掛け紙
当日のお弁当は「あら竹商店謹製 元祖特撰牛肉弁当」に特別の掛け紙を載せました。
なお、三嶋さまから、写真の提供をいただきました。ありがとうございます。
担当として、実はフォントにこだわっております。(笑)

当日配布のキーホルダーと参加整理券